こんにちは。
チャイルドライン千葉ヤンググループAです。
今回はお知らせや報告ではなく、
子どもと性について、私個人が思っていることを、少し書いてみようかと思います。
というのも、ちょうど時事的な話題がありましたね。
先月30日、文部科学省が、「性的マイノリティ」とされる児童・生徒(その中でも特に、性同一性障害にかかわる子ども)への配慮のあり方をまとめ、全国の教育委員会などに通知したと報じられました。
(参照:「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」)
子どもからの性についての悩みや不安は、チャイルドラインにも寄せられています。
・体の性の成長についての悩み
・性行動に関する不安
・心身の性の不一致や、性指向(sexual orientation)についての悩み(いわゆる性的マイノリティの問題)
など、「性」というキーワードに関しても、その悩みの種類はいろいろあります。
子どものころというのは、「自分の中の、他人と違うもの」について、とても敏感でありがちだと思います。
(大人になってもそういう感覚は残りますが、やはり子どものころのほうがより敏感なのではないでしょうか。)
自分だけ〜できないのは、おかしいんじゃないか。
自分だけ〜を好むのは、おかしいんじゃないか。
性に関することに限らず、子どもにとって、「大多数の他人と違うこと」というのは、とても不安になることですよね。
ほんとうは、「自分だけ」ではないし、「おかしい」ということもないのだけれど、そうは思えない。
自分だけな気がして不安になるし、おかしいのではないかと思って怖くなる。
だから、周囲の大人は、子どもたちに積極的に伝える必要があると思います。
「あなたはおかしくない」「それによって周囲が差別や排斥を行うとしたら、それは間違ったこと」だと。
伝えるといっても、きっと大きく二つの伝え方があるのでしょう。
ひとつは、悩みのある当人に、悩んでいることに関して、直接伝えること。
もうひとつは、学校や家庭でにおける日常的な会話の中で、差別的なものを支持しない立場を表明すること、差別的でない感覚を示すこと。
「あの人だけ〜なんだって、変だよねえ」に対して、「いろんな人がいるからね、そういう人もいるよ」と返したり。
いろんな人がいる、という感覚は、できるだけ幼いうちから自然に身についていると、その後の「生きやすさ」に大きく貢献すると思います。
子どもは幼いうちにも周囲の大人(個々の人間に加えてメディアもありますね)から、多くを吸収するので、大人が多様性を受け入れている態度を積極的に示していけたらなあと、思います。
大人が、というか、まずは自分が、です。
最後に、いつもの募集で恐縮ですが、
ヤンググループでは「受け手」スタッフを募集しております。
18〜30歳で、第2・第4土曜日に都合のつく方は、
以下の募集要項をぜひご覧ください。
ヤンググループ募集ちらし(2013 8).doc
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