2019年05月18日

沢山の気づき

今年の3月に卒業しました、チャイルドラインのYです。
ブログの更新は随分久々になってしまいました。すみません。

チャイルドラインには大学1年の夏から卒業まで所属させていただきました。大学生活で一番長く続けたものです。

子どもと関わることに挑戦したのはチャイルドラインが初めてでした。そこから子どもと関わって支援していくことに関して興味がわき、インターンシップやアルバイトも子どもと関わる活動を中心に取り組んできました。

その関わりではやはり傾聴というワードが重要です。時には指摘も必要ですが、いったん受け止めてから指摘をすることで自尊心の傷ついている子どもは特に自分を否定されずに成長できるのではないでしょうか。

傾聴を意識しながら取り組んでいくことが、私の子どもとの関わり方の基本になっています。

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さて、電話の内容についてですが、たくさんの子ども達の声を聴いて分かったことについてお話しします。
電話を取ってきた中で、子ども達は何かを伝えることに遠慮する様子が見られることが分かりました。特に大人に対して、○○と言われたが違和感があるけれどとりあえず従っている、ということを多く聞きます。
どこかで大人の言うことは絶対で、その言葉や行動がおかしいと思っていても不満を言えないし誰かに相談できないのです。
電話を取る中で「言いたいことは言ってもいい」という事を何回も伝えてきました。

子ども達には、大人に言われることに仕方がなく従うというよりは大人と向き合って話をしてほしいと私は考えています。
おかしいと思うことを口に出さないと、状況は改善されず違和感やフラストレーションを抱えながら過ごすことになるからです。
伝えてみても改善されなければ、周囲の頼れる大人に相談してほしいです。
これも電話を取る中で何回も伝えたことの1つです。

性的虐待の例を出しますが、大人からの脅迫がある場合があります。
しかし性的虐待は子どもがはっきりと断ることができれば、ほとんどの場合で加害は防がれるというのです。
この話を聞いたときは正直驚きましたが、同時に自分の気持ち、特に嫌だと思った気持ちを伝えることがどれだけ重要かを思い知りました。

そのため電話を取る中でもチャイルドライン以外で子どもと関わる機会を持った時も、不満を言えないという子どもに対しては必ず「嫌だと思ったことは伝えても」という事を言っています。

私も不満やおかしいのではないかと思ったことに対しては口に出して言うことができませんでした。ですが、今では言ってはいけないことはほとんど無くて、伝え方を考えれば言ってもいいのだと思うようになりました。(例えば人の傷つくような暴言を言わないということです。)

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チャイルドラインでは傾聴を少なからずは身につけることができました。(心理学の講義でさんざん「傾聴は本当に難しい」と言われてきたのもあり、身につけたとは言うのは難しいですし、これからも学びは続くと思っています。) 

以上で触れた気づきもありましたし、様々な意見を聴くことで同じような考えの人はいてもそれぞれに使う言葉が違うので本当に人はそれぞれ個性があります。そんな考え方あるのか!だったり、そんな言葉を使って表現するのか!なんていう驚きもしばしばありとても濃い時間でした。

私は3月に大学を卒業し、4月から子どもと関わる仕事をしており、これからも傾聴は私のベースにあります。

いままで関わってくださった先輩方、ファシリテーターの方、チャイルドラインの皆さまには感謝で一杯です。
本当にありがとうございました。


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先日ある学校に伺ったところ、チャイルドラインのポスターを見つけました。今後もチャイルドラインが子どもにとっての助けや支えになることを期待しています。
posted by ヤングライン at 18:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

オンライン相談研修に参加しました


ヤングラインのYです。


夏ごろ、チャットでの相談の受け手研修のお話を頂き、研修に参加してきました。


電話とオンラインでは傾聴の姿勢は変わらないものの、文字でのやり取りになります。

電話とは受け方が違う所がいくつかありました。実際に受けてみて、何に注目したらいいのかも自分なりにですが発見しました。

今回はそれを紹介したいと思います。



〜電話との主な違い〜


●対話のペースが遅い

 文字を打つ作業があるので遅くなります。返信を待っている時はとても長く感じるので2〜3分までには返すようにするとのことでした。


ロールプレイで、かけ手の役の時に実感しました。2〜3分で返しても結構な長さに感じます…。


●ですます調で受け答え

丁寧語を使うことの他に、顔文字や絵文字なども使いません。

これを聞いた時はなんだか冷たく感じるかも、と思ったのですが、子どもを子ども扱いせず、対等な存在として見ることの表れなのかなとも思いました。


*イギリスでは近年子どものことを

child(未熟、指導される者という意味合い)よりも

young parson(1人の人としての意味合い)と言うそうです。



〜受ける時、何に気をつけるか〜


研修では事例検討も行い、その上で実際に受け手をやりました。

その中でオンラインでは何に気をつけたら良いか発見しました。自分なりにですが、下にまとめます。


●文章中のある言葉に注目

「でも」

逆接の後ろには言いたいことがきます。主訴を読み取るキーワードだ!!と気づきました。

文字におこしてみると、なにが大事な言葉だったか分かりますね。電話でも気をつけるべきだと思いました。


「…」

「かけ手の言葉が少なくなったこと」

何か言いたいことがあるけれど言えていない、受け手の対応が、子どもの気持とずれてしまっている時によく見られました。

これらがあった時は、何が主訴なのかを遡って考えてみることに気をつけることができればと思います。


*一緒に研修を受けた方からの話しでは、受け手が子どもの発した重い言葉に向き合えずにいることもあるようです。

私自身電話で明るい方向に話題を持って行こうとして突然途絶えてしまったことがありますが、相手の為と思っていても、知らず知らず重い言葉を避けていたのかもしれません。

重い言葉を避けることは主訴を無視してしまうことでもあります。とても勉強になりました。



オンライン研修は、形式が違うけれど、傾聴の姿勢は変わりません。今回の研修は学ぶことが非常に多く、電話でも活かせる視点がたくさんありました。


  • 今後も電話、オンラインともに継続的に関わっていきたいと思います。

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チャイルドライン千葉ヤンググループでは、受け手を募集しています。
毎回ファシリテーターの方とメンバーで、アットホームな雰囲気の中で活動を行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

問い合わせ先:NPO法人子ども劇場千葉県センター事務所
TEL:043‐301-7262  E-mail:kidchiba@lily.ocn.ne.jp
ヤンググループ募集ちらし(2013 8).doc


posted by ヤングライン at 15:02| Comment(0) | チャイルドライン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

「傾聴」のむずかしさ


こんにちは。チャイルドライン千葉ヤンググループのKです。

子どもと電話で話をしていると、「傾聴」がとても難しいことだなぁと感じます。
子ども達は電話でさまざまな話をしてくれます。その中には悩みを相談してくれたり、心のモヤモヤしたものを吐き出したりしてくれる電話も多いです。そのような電話を聞いていると、ときどき子ども達にアドバイスをしたり、正論で答えそうになってしまうときがあります。

ですが、電話をかけてくれる子どもの多くは、アドバイスや正論を求めているわけではありません。必ずしもそうとは言えませんが、ただ話を聴いてほしくて電話をかけてきてくれる子どもが多いです。受け手から質問を投げかけて話を続けていくこともありますが、基本的に受け手は話を聴き、子ども達が話したいことを話すというように電話をすることで、子ども達は「話してたら気持ちが落ち着いた」「話せてよかった」といった気持ちになれるのです。

というように理解をしていても、実際に私は電話を受けている時に、ときどきアドバイスや答えをこちらから伝えそうになってしまうときがあります(実際に正論を伝えてしまって失敗してしまったこともあります…)。相手が辛そうに電話をしていると「どうにか元気になってもらいたい」という気持ちが強くなってしまうからかもしれませんが、チャイルドラインの受け手の姿勢は「傾聴」です。難しいですが、子どもが話したいことを安心して話せるチャイルドラインの受け手でいられるようにこれからも頑張っていきたいなと思います。

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posted by ヤングライン at 23:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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