ブログの更新は随分久々になってしまいました。すみません。
チャイルドラインには大学1年の夏から卒業まで所属させていただきました。大学生活で一番長く続けたものです。
子どもと関わることに挑戦したのはチャイルドラインが初めてでした。そこから子どもと関わって支援していくことに関して興味がわき、インターンシップやアルバイトも子どもと関わる活動を中心に取り組んできました。
その関わりではやはり傾聴というワードが重要です。時には指摘も必要ですが、いったん受け止めてから指摘をすることで自尊心の傷ついている子どもは特に自分を否定されずに成長できるのではないでしょうか。
傾聴を意識しながら取り組んでいくことが、私の子どもとの関わり方の基本になっています。
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さて、電話の内容についてですが、たくさんの子ども達の声を聴いて分かったことについてお話しします。
電話を取ってきた中で、子ども達は何かを伝えることに遠慮する様子が見られることが分かりました。特に大人に対して、○○と言われたが違和感があるけれどとりあえず従っている、ということを多く聞きます。
どこかで大人の言うことは絶対で、その言葉や行動がおかしいと思っていても不満を言えないし誰かに相談できないのです。
電話を取る中で「言いたいことは言ってもいい」という事を何回も伝えてきました。
子ども達には、大人に言われることに仕方がなく従うというよりは大人と向き合って話をしてほしいと私は考えています。
おかしいと思うことを口に出さないと、状況は改善されず違和感やフラストレーションを抱えながら過ごすことになるからです。
伝えてみても改善されなければ、周囲の頼れる大人に相談してほしいです。
これも電話を取る中で何回も伝えたことの1つです。
性的虐待の例を出しますが、大人からの脅迫がある場合があります。
しかし性的虐待は子どもがはっきりと断ることができれば、ほとんどの場合で加害は防がれるというのです。
この話を聞いたときは正直驚きましたが、同時に自分の気持ち、特に嫌だと思った気持ちを伝えることがどれだけ重要かを思い知りました。
そのため電話を取る中でもチャイルドライン以外で子どもと関わる機会を持った時も、不満を言えないという子どもに対しては必ず「嫌だと思ったことは伝えても」という事を言っています。
私も不満やおかしいのではないかと思ったことに対しては口に出して言うことができませんでした。ですが、今では言ってはいけないことはほとんど無くて、伝え方を考えれば言ってもいいのだと思うようになりました。(例えば人の傷つくような暴言を言わないということです。)
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チャイルドラインでは傾聴を少なからずは身につけることができました。(心理学の講義でさんざん「傾聴は本当に難しい」と言われてきたのもあり、身につけたとは言うのは難しいですし、これからも学びは続くと思っています。)
以上で触れた気づきもありましたし、様々な意見を聴くことで同じような考えの人はいてもそれぞれに使う言葉が違うので本当に人はそれぞれ個性があります。そんな考え方あるのか!だったり、そんな言葉を使って表現するのか!なんていう驚きもしばしばありとても濃い時間でした。
私は3月に大学を卒業し、4月から子どもと関わる仕事をしており、これからも傾聴は私のベースにあります。
いままで関わってくださった先輩方、ファシリテーターの方、チャイルドラインの皆さまには感謝で一杯です。
本当にありがとうございました。
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先日ある学校に伺ったところ、チャイルドラインのポスターを見つけました。今後もチャイルドラインが子どもにとっての助けや支えになることを期待しています。